「移動式食堂はプノンペンでの人気が上がってきています」。そう語るのはNeat Education Information Center(NEIC)のボル・ワンニャット代表だ。NEICは移動式屋台事業に参入して間もないが、今までのプノンペンでは目にすることのなかった真新しい屋台とオリジナリティあふれるサービスで話題を呼んでいる。
元々NEICは大学生の支援をおこなう企業で教育情報提供事業、教育ローン事業、人材紹介事業を展開している企業だ。移動式屋台事業は教育ローンを受けた学生や、その他の大学生に働く場所を提供するという目的で参入したという。
NEICの提供する食品はカンボジアではお馴染みの豚肉のせご飯だがこの豚肉のせご飯をNEICではモバイルポークライスとしてブランディン グ、世界で勝負出来るカンボジアの名物にしたいとの志を持ち同業他社との明らかな差別化に取り組んだ。差別化を図った点をワンニャット氏は、「サービス・衛生・価格・味・クリエイティブ」だと語る。そしてその差別化が話題を呼び営業開始から僅かな日数しか経っていないにもかかわらず学生や会社員を中心に1日平均180食以上を売り上げている。
この人気にNEICのワンニャット氏は次の一手を考えているという。「現在移動式食堂は朝と昼のみの営業ですがとても人気があります。ですので、私たちは近い将来移動式食堂で朝から晩まで我々のサービスを提供していきたいと考えています」。
急成長するプノンペンの町並みにビビットな赤色が映えるNEICのモバイルポークライス。今までにないやり方が今後どこまでプノンペンの人々に受け入れられるのか注目が集まっている。
(写真:CAM PHOTO AGENCY/石川正頼)
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