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タイ中央銀行(BOT)は、年内中にシンガポールやミャンマー、カンボジアとのQRコードによる越境決済を行う。クメールタイムズが報じた。
昨年2月、カンボジアとタイ中央銀行は、自国通貨での越境取引を促進することを目的としたQRコードによる決済システムを構築するための覚書に署名している。自国の強化を図りつつ、観光客や企業にとって支払いをより便利にすることが狙いだ。
タイのネーション紙によると、タイの各銀行は標準化されたQRコード決済システムを開発しており、カンボジア国立銀行(NBC)によると、昨年6月にカンボジア外国投資銀行(FTB)、アクレダ銀行、サイアム商業銀行(SCB)がこのスキームに加わっている。
タイ中央銀行のウィーラタイ・サンティプラポップ総裁は、NBCのチア・チャット総裁との会談で、「カンボジアとタイの間の越境決済インフラの開発の進展を喜んでいる」と語り、「スマートフォンで決済を行うのが好きなタイ人観光客にとって、カンボジアは人気のある目的地。相互運用可能なQRコードによる決済が重要だ」と付け加えた。
NBCによると、QRコード決済システムにより、カンボジア人観光客はタイで商品の購入や医療費を支払いを自国通貨のリエルによって行うことができるほか、タイで働くカンボジア人の移民労働者がリエルで仕送りできるようになる。