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今月24日から3日間に渡りプノンペンで開催されたASEANバンキング・カンファレンスが開催された。東南アジアの銀行家は業務改善のためデジタル革新に注力することが求められている。クメールタイムズが報じた。
「ASEANコネクティビティ2025:『1つのASEAN銀行部門』を目指す、デジタル革新の新しい世界」と題された今回のカンファレンスには、ASEAN諸国の上級専門家らが出席し、銀行及び金融サービスのデジタル変革に焦点が当てられた。
カンボジア国立銀行(NBC)のチア・チャント総裁は、「テクノロジーの発達によって、ASEANやカンボジアの銀行部門は拡大し強化された。銀行や金融機関は、テクノロジーを取り入れ新しい金融商品やサービスを開発し、コスト削減や時間短縮といった利便性を顧客に提供できるようになった。こうしたイノベーションが、金融包摂(ファイナンシャル・インクルージョン)だけでなく経済活動の成長をも支えてきた」と述べた。
カンボジア銀行協会(ABC)会長でアクレダ銀行頭取のイン・チャンニー氏は、「このカンファレンスは、カンボジアの銀行にとってASEANのカウンターパートナーから学びを得る良い機会となった。得た知識は、国内金融部門における機会創出やカンボジアの顧客に対しより良いサービスを提供することに役立てられる。近年、カンボジアの銀行部門では、特に電子決済による支払いの最適化といった金融インフラの開発と近代化により、目まぐるしい進歩が見られる。こういった進歩によって、カンボジアのすべての人々がいつでもどこでも適切な金融サービスが利用できるようになるだろう」と述べた。
今回のカンファレンスは、カンボジア銀行協会とアジア銀行家協会(ABA)の主催によるもので、デジタル化やフィンテック、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン、デジタル革新に関するパネルディスカッションが行われた。
カンボジア銀行協会には66の会員がおり、44行の商業銀行、17行の専門銀行などで構成される。ASEANバンキング・カンファレンスは2年ごとに開かれるが、カンボジアがホストとなったのは今回が初めてだった。