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カンボジアは2018年の腐敗認識指数を前年から1ポイント下げ、ランキングは調査対象180カ国中161カ国(前年と同位)と、ASEAN諸国では最低になった。クメールタイムズ紙が報じた。
腐敗認識指数(Corruption Perceptions Index=CPI)は、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が1995年以来毎年公表しているもので、世界の公務員と政治家が、どの程度汚職していると認識されるかを0から100で数値化し、ランキングにしている。数字が高いほど「清潔度」が高い。
カンボジアを20点で161位とし、「非常に腐敗している」とランク付けした。また、過去数年間、メディアや市民団体などが汚職に対する監視機関として機能できなかったことを指摘した。
トップはデンマークの88点で、2位はニュージーランドの87点、3位はシンガポールの85点で2017年の6位から上昇した。その他の国では、日本が73で18位。米国は71点で22位。韓国は57点で45位。中国は39点で87位。北朝鮮は14点で176位。
TIカンボジアのエグゼクティブダイレクターは、「カンボジアは民主主義と汚職問題に関して基本的かつ構造的な改革を急ぐ必要がある」と述べ、同機構の理事長も、「政治的な腐敗が適切に対処されなければ、カンボジアの社会的不公正と開発リスクを生み出し続ける」と述べた。
政府広報官は、TIの報告について、「カンボジアの現実を誤解している」と述べ、「汚職との闘いにおいて正しいことをしている。外国人投資家からの信頼を得ており、政府はその成果を通じて透明性と説明責任が向上したことを証明した」と付け加えた。