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  • 2018年1月15日
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カンボジア・中国外交60周年を記念して 高速道路・新空港の建設に調印[経済]

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(c)Khmer Times

 カンボジアと中国は外交関係樹立60周年を記念して、開発プロジェクトへの資金調達として譲許的融資で数十億ドルに上る多数の合意に調印した。この協定は中国の李克強首相がカンボジアを訪問した際に署名された。クメールタイムズ紙が報じた。

 インフラ、職業訓練、農業、電気、ヘルスケアに関連するプロジェクトの譲許的融資を含む10の協定と、7つの覚書(MOU)が締結された。ほとんどがカンボジア政府と中国政府の間で合意がなされたが、一部はカンボジア政府と民間部門の間で締結されている。

 協定の1つは、首都プノンペンとシアヌークビルを結ぶ190キロメートル、4車線の高速道路の開発で、約20億ドルが投じられる。スン・チャントール大臣は先月、中国交通建設を公式契約者とする合意書に署名し、高速道路プロジェクトに関する交渉が完了したと発表した。このプロジェクトは、中国企業によるBOT方式(build-operate-transfer)で構築される。

 協定のもう一つはカンダール州でのプノンペンの新空港建設。中華系カンボジア人協会のプン・キエウサエ会長が代表を務めるカナディア財閥系建設会社OCICと、中国開発銀行の間でプロジェクトの資金協力に合意している。

 民間航空庁の広報官は、「シェムリアップの新空港に匹敵する規模になるだろう」と述べた。

 また、カンボジア初の通信衛星「Techo 1」を建設するプロジェクトでも、キット・メン率いる現地財閥ロイヤル・グループらと、中国のCGWIC(China Great Wall Industry Corporation)との間で枠組み合意が締結された。カンボジア電気通信規制機関によると、総予算は1億5000万ドルになると予想している。

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