アジア開発銀行(ADB)は、アジア全域の発展途上経済の堅調さと工業国の継続的な回復に支えられ、2017年と2018年のカンボジアの経済成長予測を7.1%に維持した。プノンペンポスト紙が報じた。
アジア開発銀行の報告書によると、輸出の多様化、観光業と建設業における成長、そして支援的な財政政策に推進され、カンボジアの経済は堅調なペースで拡大を遂げるとしている。
カンボジアのADBカントリーダイレクターは、「農業分野におけるバリューチェーンの発展と生産性の向上、連結性の向上、基礎教育と技術及び職業技術の向上、公的サービス提供を向上するための開発費の増加を目指し、ADBは今年からカンボジア政府への支援を拡大している」と述べた。
同報告書では、今年と来年の経常収支赤字はGDPの10.8%に縮小すると予想され、4月のADBの当初予測をわずかに上回った。今年上半期のインフレ率に関しては平均3.3%となっており、2017年の平均インフレ率は3%、来年はわずか3.2%まで上昇する見通しだ。2017年の財政赤字はGDPの4.3%に相当するとみられ、今年上半期の財政動向は依然として慎重かつ広範な成長を維持しているとしている。