カンボジア保険協会(IAC)が発表した報告書によると、2014年のカンボジアの保険業界の収入は総額5300万ドルと、前年に比べ26.7%増加した。2009年から毎年2桁成長してきた保険市場が、昨年は最大の増加をみせたことになる。
報告書によると顧客からの支払い請求による業界が負担した総額は1830万ドルで、2013年売上高の34.6%に匹敵する。
そのうち火災保険料は1800万ドルと前年と比べ32%上昇し、大部分を占めている。
機械、健康、自動車、個人の事故などの保険料収入は、前年に比べて12〜21%の成長。貨物海上保険の保険料収入は290万ドルと、316%増加し、収入の13%を占めた。
IACのOeurn Chanvisoth事務総長は、「このまま成長し続けるだろう」と、保険市場を楽観する言葉を述べており、「これらは貨物海上保険の伸びや、輸入車の需要の高騰によるものである」とも述べている。
また、カンボジア再保険会社(Cambodia Reinsurance)のオペレーションディレクター、Ty Atith氏は、「国内にある7つの保険会社間での価格競争によって今後も低い保険料が保たれるだろうが、交通事故率の高さが原因により、健康保険とバイク保険の利益率は縮小していくことになるだろう」と述べており、「我々が価格を上げた場合、顧客はどこか別の場所に行ってしまうだろう」と付け加えた。
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