カンボジアのマイクロファイナンス機関(MFI)サタパナ(Sathapana Limited)は、主要株主であるマルハンジャパン銀行と合併し、新しい商業銀行になることを発表した。カンボジア国立銀行(カンボジア中央銀行)からの認可は、2016年第一四半期を予定している。この合併により、資産総額は2億3500万ドルになり、新会社のCEOには、サタパナのブン・モニー氏が就く。
新銀行の副頭取になるマルハンジャパン銀行頭取の矢部芳一氏は、「銀行セクターの激しい競争の中で、この合併は顧客と支店ネットワークの拡大に貢献するものである」と述べ、「マイクロファイナンスは、ビジネスとしてより魅力的だろう」と付け加えた。
マルハンジャパン銀行は、カンボジアで銀行業務を中心に事業を展開しており、一方のサタパナは、マイクロファイナンス業界第4位で、140の支店と約20万人の顧客を持っている。
Mekong Strategic Partnersのジョン·マクギンレイ氏は、この合併を「非常に賢明な決断」と述べ、「合併は合理的であり、サタパナは、マルハンジャパン銀行の資本基盤と専門知識を活用し、商業銀行として特に農村部へのサービスを提供していくことは強力なビジネスとなるでしょう」とコメントした。
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