(c)Phnom Penh Post
カンボジアが米国で刑事上の有罪判決を受けた被追放者の受け入れを停止したことを受け、米国はカンボジアにビザの制裁を科すとされている。プノンペンポスト紙が報じた。
ワシントンポストによると、制裁措置は4カ国に対して行われ、カンボジアをビザ禁止の対象国の一つと特定されたとしている。しかし当局は、すべてのカンボジア人に対し米国のビザが停止される可能性を否定している。
カンボジア政府は昨年10月以来、米国が追放を望む有罪判決を受けた被告人に旅行書類の発行を一時的に停止したことに対する対抗措置とみられているが、政府の広報官は、「海外で暮らすカンボジア人へ影響を及ぼし兼ねない米国のビザ制裁は不当だ」と述べた。
国際的な人権NGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア部門副所長のフィル・ロバートソン氏は、カンボジアがビザ制裁の対象国の一つであることに疑問を呈し、「これはトランプ大統領の国家主義が米国の外交政策に入っている明確な例だ」と語った。
過去15年間に亘り、物議を醸す覚書の下、566人のカンボジア人が強制送還されている。