今年の第1四半期から、2つの新しいコンドミニアムの建設が開始され、カンボジアのコンドミニアム部門の成長に減速の兆しはない。
不動産会社CB Richard Ellis(CBRE)の12月マーケット報告書によると、オリンピックスタジアムの近く、254ユニットのツインタワーからなるスカイビラタワー(Sky Villa Tower)と、高級エリアであるボンケンコン1、104ユニットのソバンコンドミニアム(Sovann Condminium)の建設が、今月から3月末の間に開始される予定。この2棟は、プノンペン都内で建設中の35棟に加わることになると報告されている。
また、シンガポール、日本、香港、中国からの投資が増加していることから、アジア太平洋地域からの関心が強いことも述べている。
2017年までにこの2つのプロジェクトが終了した場合、プノンペン都内に9500ユニットが供給されるだろうと、CBREのシニアアソシエートデレクター、Thida Ann氏は答えている。また、他国と比べて、カンボジアの安価なユニットや潜在的に高いリターンが投資家にとって魅力的だとも述べている。報告書によると、高級コンドミニアのユニット価格は、平方メートル当たり1500ドルから3000ドルとなっている。
不動産会社最大手のボナリアルティ(Bonna Realty)代表のSung Bonna氏によれば、ASEAN経済統合など、投資家たちはこの投機的な波に乗ってユニットを購入しているものの、供給の増加によりプロパティを埋める事ができないことを心配しており、「マンションが建設された後の稼働率が懸念される」と述べた。