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カンボジア国立銀行(NBC)が発表した報告によると、今年上半期の衣類産業における海外投資は30%も減少し、輸出の伸びは昨年同時期の9%に比べ4%と鈍化している。クメールタイムズ紙が報じた。
同報告では、輸出の鈍化はアメリカへの輸出減少、ベトナムやミャンマーとの競争激化、そして最低賃金の上昇による高い生産コストが要因となっているという。
アメリカとEUはカンボジアの衣類産業の2大輸出先であり、同報告では今年上半期の米国およびEUへの輸出は輸出全体の67%と、昨年同時期の75%より低下している。
更に同報告は、今後3年間カンボジアが低所得国から低中所得国へとランクを上げるにつれて、EUから優遇税制を享受することはもはや無いと投資家が認識したことにより、衣類分野における投資が減少したと加えている。
4月、世界銀行はカンボジア経済に関する報告を更新し、生計費の増加、米ドルの上昇、他の低賃金諸国との競争に起因する人件費の上昇が、引き続き輸出衣料品の価格を引き下げていると指摘。また衣類産業は現在付加価値の高い製品に移行しており、生産性を向上させることによって人件費の増加に対処するには、より資本集約型になる必要があるとした。