農業水産省によると、2017年上半期においてカンボジアのゴム栽培量が70%増加し、輸出量が約2倍に増加したという。クメールタイムズ紙が報じた。
今年上半期においてゴムの輸出量は6万5556トンと前年同期から197%上昇。栽培面積は11.6%増の43万3827ヘクタールとなった。栽培量も昨年同時期から70%増の9万2379トンとなっている。
同省のゴム担当責任者は、価格が安定すれば、ゴムのプランテーションの土地面積は引き続き増加すると考えていると発言。ベトナム、マレーシア、中国がカンボジアの主要なゴム市場となっているという。
ヴェイン・サコン農業水産大臣は、2018年から2022年にかけてゴムは供給過多となり、価格は引き下がると指摘。しかし、2023年からは、需要が上がり価格は再上昇すると述べた。
An Mady Groupの副社長であるリム・ヘン氏は、今年と来年においてはゴムの価格は安定すると予測しつつも、政府に対しゴム輸出に関わる税金を引き下げ、国内投資を増やすよう要求している。
カンボジア政府は世界の最大ゴム輸入国である中国を筆頭に、国際市場の拡大を試みつつ、国内の生産工場の増設により雇用を創出しようとしている。