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農林水産省が6月12日に発表した調査によると、1993年には全国の約80%が農業で働いていたが、現在は40%だという。これは他国でも同様で、タイでは同期間に77%から32%に、フィリピンでは56%から29%に減少した。クメールタイムズ紙が報じている。
農林水産省の事務局長は、「農業従事者の減少は、国の産業が多様化していることによるものだ。苦労を強いられる小規模農家は出稼ぎや離農、大規模農家は農業の近代化によって対応しており、労働力の低下は問題ではない。すべての国が小規模農業から大規模商業農業に移行し、農業部門を近代化する時が来た」と述べた。
カンボジア農業研究開発センターのエグゼクティブ・ディレクターは、「農家は機械化が進行しているが、カンボジアの場合は機械を使うと生産コストは高くなる。すると近隣諸国との価格競争ができなくなり、農民は農業で十分な利益を上げられなければ他国で出稼ぎをする。それが農業の労働力をさらに低下させる」と話す。