(c)The Cambodia Daily
カンボジア国営テレビ局(National Television of Cambodia=TVK)の局長人事を巡り、フン・セン首相とキウー・カニャリット情報大臣がフェイスブックで論争している。カンボジアデイリー紙が報じた。
この騒動はノロドム・シハモニ国王が、TVKのケム・グナワット局長の後任として他局の副局長であるキム・ブッティ氏を任命する勅令を発したことから始まった。
情報省のキウー大臣は、フン・セン首相がTVKの局長を任命したことに対し、「所管省庁の責任者である私に、なぜ任命を知らされなかったのか」と自身のフェイスブックにて疑問を問いかけた。
TVK局長の交代を10月初めに控え、キウー大臣は人事省のペイッ・ブントゥン大臣に、現在TVKの副局長であるカワイ・アティヤ氏の昇任を要求したが、フンセン首相からの承諾は得られなかった。
フン・セン首相も自身のフェイスブックで、「5回も電話に出なかった大臣と議論するのを座って待つ必要があるのか」と、キウー大臣に局長人事について電話したが繋がらなかったと非難した。また、「任命にあたり、大臣からの要求を断る権利があるのか」「大臣の同意を受けずに役員を任命する権利はあるのか」と発言し、そもそも大臣より首相の選出が優先されると強調した。
キウー大臣は火曜日、自身のフェイスブックに「フン・セン首相は上司であり、なぜ私が彼に対して怒る必要があるのか」と投稿し、先日の投稿には悪意は無かったと説明した。