(c)The Cambodia Daily
カンボジア野党・救国党(CNRP)は、CNRPが来年開催される国民議会選挙で勝利すれば、国内の全取引を1年以内に自国通貨リエルにすると発表した。カンボジアデイリー紙が報じた。
CNRPの広報官は、詳細な議論を拒否しているものの、カンボジア経済のドル化を批判しており、野党は初年度で米ドルから完全に脱却する戦略を実施すると述べた。これが実現すれば、米ドルの流通量が84%を超える現在の状況を大きく転換させるものとなる。
カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総局長は、「ドル化は金融改革を推し進める銀行の能力を制限する。CNRPによる1年間という期間は、一般市民の意識向上や為替レートの安定化、リエルでの税金の徴収など、リエルの利用促進のためのNBC戦略をさらに加速させる」と話した。
中央銀行の報告書によると、リエルの利用促進は進展しているものの、依然として企業における売上や支出、また価格の見通しはドルで行われているという。
投資顧問会社メコン・ストラテジック・パートナーズのマネージング・パートナー、スティーブン・ヒギンズ氏は6月11日、「NBCのリエル化戦略を支持しているが、脱米ドルを成功させるためには、リエルにとって強固な基盤の確立と、それに対する信頼を築く必要があり、完了には時間がかかるだろう。しかしNBCの努力は確実に進んでいる」と述べた。
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