(c)Phnom Penh Post
今月4日に行われた地方選挙での野党の躍進は、来年の国民議会選挙に大きく影響すると見られて、政府からの反発も懸念されると識者は指摘している。プノンペンポスト紙が報じた。
先日行われた地方選挙では与党の人民党が51%、最大野党の救国党が44%の議席数を獲得し、人民党は2012年には97%もの行政区で勝利をおさめていたものの、今回は71%に減少している。
無党派の調査グループ、スティムソン・センターにより開催されたフォーラムでは、今回の野党の躍進は前例がないと評価した。
人民党がカンボジア地区評議会の議席の多くを失ったのは、人権、腐敗、経済発展などにおける救国党の政策が支持されたことと、これらによって引き起こされている環境悪化への懸念が要因にあると研究者のコートニー・ウェザビー氏は発言。環境に悪影響を及ぼす開発プロジェクトなどは、カンボジアにおいて腐敗の認識と密接に結びついており、来年の総選挙では重要課題になるだろうと指摘した。