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6日、プノンペンの「ホワイトビルディング」の住人たちは転居を始めた。一方で、住人の一部は退去しないという意見を通し続け、家を離れるつもりはないと述べている。クメールタイムズ紙が報じた。
1階に住んでいた69歳になる住人は、彼女の持ち物を荷造りし、30年の幸せな思い出に浸った。彼女はいつも隣人とのコミュニケーションを楽しみ、その共同体意識を愛していたと言う。「正直に言って、私たちはこの建物に起こっていることが悲しい。私たち住人はいつも下に降りて一緒に座っていた」。
31歳のある住人は、不本意ながらも、1平方あたり1400ドルの価格で日本人の開発者に売却することに同意したという。「私はここで生まれ、両親は1979年からここに住んでいる。引っ越すのは気が重い」。
先週、国土整備・都市化・建設省のチア・ソパーラー大臣は492世帯のうち464世帯が、日本の開発者に売却するか、改装された建物でアパートを借りることに合意したと話した。大臣は、人びとの転居を支援するために各家庭に100ドルずつ支払い、カンボジアの伝統的な布、サロンとクロマーを贈るという。