(c)The Cambodia Daily
4月12日に発表された世界銀行による東アジア・太平洋経済の報告書によると、カンボジアのGDP成長率は、今年は6.9%、2019年には6.7%に僅かに落ち込み、また、GDP比での外国直接投資(FDI)は、今後2年間で9.4%から6.5%に減少すると予想された。
世界銀行のシニアエコノミストは、「2015年の17億ドルという額を見ても、カンボジアのFDIの割合は非常に大きく、GDPの9~10%がFDIとなる国はほとんどない。カンボジアは、ドル化経済であり為替リスクを伴わないため、他国よりもFDIを引きつける。またFDIは建設業にシフトしている」と付け加えた。
世界銀行によると、縫製業の固定FDI資産総額は、2014年の3億7000万ドルから昨年は1億4000万ドルに減少、輸出の伸びは、2015年から昨年にかけて12.3%から8.4%に縮小したという。
その理由を、原料費や米ドル高騰による人件費の上昇、その他低賃金国(特にミャンマー)との競争によるものだと指摘し、建設業と農業は増加したが、観光客数も近年減少しているという。