カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2017年4月8日
  • カンボジアニュース

貿易円滑化協定の恩恵享受のため、関税手続きの改善を即す 在カンボジア米国大使[経済]

news_201704081
(c)Khmer Times

 ウィリアム・ハイト在カンボジア駐米大使は4月4日、カンボジア政府に対し、世界貿易機関(WTO)の貿易円滑化協定(TFA)による恩恵を最大限享受するため、関税手続の改善、削減を即した。クメールタイムズ紙が報じた。

 TFAは、国境を越えて取引される貨物の迅速な移動、引取り及び通関手続を確保し、そのための改革を締約国に促すことを内容とし、貿易の活性化を図るためのものとされている。また、TFAが実施された場合、貿易に伴うコストが削減され、輸出する製品の数を20%増やすことができるという。

 4月4日の講演会でウィリアム大使は、「特に農業における輸出増加と開発支援が重要だ」と述べ、「昨年、カンボジアからの輸出額は約100億ドルだったが、TFAを完全に実施すれば、約20億ドル拡大する可能性があり、多くの雇用創出と経済発展を生み出す」と述べた。

 パン・ソラサック商業大臣は、「カンボジアは現在TFAの40%以上を実施している。TFA受諾国の中で8番目に貧しい国として、国際貿易の円滑化を促進し、品物の移動や荷ほどき、撤去を迅速に行う方法を見つけたい」と述べた。

 カンボジアは輸出入手続きの改善に取り組んでおり、関税データの自動化システムにより、24時間以内に輸入の90%以上の作業が完了する。これは、貿易円滑化の大幅な改善といえる。

関連記事
経済
カンボジア、米輸出収益が15億ドルに到達 – アジアと欧州市場でのシェア拡大[経済]
(11月08日)
経済
カンボジア、中国の投資で製造業拡大—1273の工場と90億ドルの投資[経済]
(11月06日)
経済
プノンペン自治港、コンテナ取扱量が20%増加、輸送業の成長に寄与[経済]
(10月31日)
経済
ツバメの巣とドリアン、GAP基準に準拠しカンボジアから中国へ[経済]
(10月29日)
経済
カンボジア、カシューナッツ栽培面積で世界第3位に[経済]
(10月28日)
経済
カンボジアのアパレル輸出競争力、米国市場でのシェア拡大の鍵はコストと信頼性[経済]
(10月25日)
あわせて読みたい
特集
観光の視点から考える対日本マーケット戦略(1/3)
特集
カンボジア農業最前線〜最貧国の零細国家が手にした『神器と信用』が引き起こす農業変革の波〜(4/4)
特集
カンボジア農業最前線〜最貧国の零細国家が手にした『神器と信用』が引き起こす農業変革の波〜(1/4)
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース