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ウィリアム・ハイト在カンボジア駐米大使は4月4日、カンボジア政府に対し、世界貿易機関(WTO)の貿易円滑化協定(TFA)による恩恵を最大限享受するため、関税手続の改善、削減を即した。クメールタイムズ紙が報じた。
TFAは、国境を越えて取引される貨物の迅速な移動、引取り及び通関手続を確保し、そのための改革を締約国に促すことを内容とし、貿易の活性化を図るためのものとされている。また、TFAが実施された場合、貿易に伴うコストが削減され、輸出する製品の数を20%増やすことができるという。
4月4日の講演会でウィリアム大使は、「特に農業における輸出増加と開発支援が重要だ」と述べ、「昨年、カンボジアからの輸出額は約100億ドルだったが、TFAを完全に実施すれば、約20億ドル拡大する可能性があり、多くの雇用創出と経済発展を生み出す」と述べた。
パン・ソラサック商業大臣は、「カンボジアは現在TFAの40%以上を実施している。TFA受諾国の中で8番目に貧しい国として、国際貿易の円滑化を促進し、品物の移動や荷ほどき、撤去を迅速に行う方法を見つけたい」と述べた。
カンボジアは輸出入手続きの改善に取り組んでおり、関税データの自動化システムにより、24時間以内に輸入の90%以上の作業が完了する。これは、貿易円滑化の大幅な改善といえる。