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農林水産省の統計によると、2016年のキャッサバ総生産量は1320万トン。うち58%(770万トン)が輸出されており、前年度比50%以上の増加を見せたものの、市場価格は依然として低水準だったという。 クメールタイムズ紙が報じた。
農林水産省の農業局長は、「天候により収穫量が増えたため、キャッサバの生産量は過去5年間で急激に増加した。 しかし輸出ではタイやベトナムのバイヤーに大きく依存しており、市場価格より安い価格でキャッサバを買い取られる」と指摘した。
2015年、カンボジアは中国に向けて、キャッサバチップを746万トン、15億6,000万ドル相当を輸出し、加えてキャッサバ澱粉も5億5000万ドル販売している。しかし同氏は、「中国への価格は高騰しているが、隣国と比較すると物流コストが依然として高く、輸送コストが莫大となる」と述べた。
同氏によると、トボンクムン州とバッタンバン州には、キャッサバの加工工場は2つしかない。加工するのは少量のみで、残りは農家自身が近隣諸国に売却するという。
バッタンバン州のキャッサバ貿易会社は、「加工工場がないため、農家は低価格での販売を余儀なくされている。農家の収入保護のため、価格が安定するよう政府が介入すべきだ」と述べ、キャッサバ農家は、「収穫が増えたものの、業者が提示した価格はひどかった。タイの業者には売りたくなかったが、収入のために選択肢はなかった」と話している。
価格はキログラムあたり、乾燥キャッサバは554~565リエル(約$ 0.15)、生のキャッサバは170~205リエル(約0.05ドル)。昨シーズンは、それぞれ約508リエル、136リエルだった。