(c)Phnom Penh Post
カンボジアの最大野党であるカンボジア救国党(CNRP)では、今月、党の総会にてケム・ソカー副党首が新党首の座に就任した。しかし、この選出は党内部の定款に反していると内務省が指摘。次の地方議会選挙への参加を表明しているCNRPの未来に不暗雲が立ち込む。プノンペンポスト紙が報じた。
CNRPは2月にサム・ランシー初代党首が辞任。定款では、党首の辞任から新党首の選出まで18か月の期間を要するとしていた。しかし同党は3月2日に臨時総会を決起し、副党首が即就任できるように定款のうち47項目を修正。前党首の辞任後わずか数週間でケム・ソカー新党首の選出に至った。
内務省はCNRPが創立された際に提出された定款に頼るとし、今回の細則の変更は考慮されないという。
しかし、政府は最近、政党における法の修正を行い、90日間の空白期間以内での新党首選出を求めていた。選挙監査を行うNGOであるNICFECの代表は、この場合、政党の法律が各党の定款に優先されるべきであり、CNRPの修正は考慮されるべきと言っている。
救国党は内務省に対し、党代表がソー・ケーン内務大臣との会談を求める文書を提出したというが、同省報道官は、どんなCNRPの努力も無意味だと指摘。同省はCNRPを縛り、救国党をもつれさせることを狙っているようだと指摘する声がある。