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カンボジアの若年層(ミレニアル世代)の間では、ブランド力よりも経験を得られるショップや製品が支持されており、世界銀行のデータによると、ミレニアル世代は約600万人、人口の約40%を占めているという。
1980年代半ばから2000年に生まれた消費者を研究した、ミレニアル世代の消費者動向レポート2017年版では、ミレニアル世代の購買意思決定には、「探し求め、実験する」要素がほとんどで、この傾向はフェイスブックやユーチューブによって大きく推進され、流行や価値あるものを定義づけするという。
Kantar TNSカンボジアの研究マネージャーは、「急増するミレニアル世代を取り込むため、差別化されたユニークな体験の創造に重点を置くべきだ。消費においてカンボジア人は、ブランドへの忠誠心は低いものの、経験を提供し個人的なアイデンティティを定義する製品には惹かれる」と述べた。
また同氏は、「ブランディングにおいては、最新や最高ではなく、“本物を感じる”、“ユニーク”というキーワードが社会へプラスの影響をもたらすとみなされている。カンボジア人は直接体験できる製品を探している」と付け加えた。