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  • 社会
  • 2017年1月28日
  • カンボジアニュース

カンボジアのテレビ番組 過剰演出で放送終了[社会]

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(c)Phnom Penh Post

 地元放送局ABCラジオが放送しているテレビ番組「ABC 3 スプリング」の番組放送内で、番組プレゼンターがテーブルを飛び越えたり、ふざけながら共演者を叩くシーンがソーシャルメディアで動画として拡散され批判が集中、情報省はABCラジオからTV3の放送枠を取り上げた。プノンペンポスト紙が報じた。

 事件はABCラジオがTV3放送枠で放送しているTV番組「ABC 3 スプリング」で先週の土曜日に起こり、政府は「著しく視聴者をバカにするような演出」を理由にTV3に対してABCラジオの番組の放送中止と放送枠取り上げを求める政府声明を発表した。

 TV3の副局長はこの3時間番組を「極めて不格好」と評し、「1月1日からの番組放送開始後間もなかったため、局への影響は最小限だ」と付け加えた。

 ABCラジオのオーナーは、昨日フェイスブックに謝罪のビデオを投稿し、番組プレゼンターを「罰した」と話す一方、演出は番組の精神にのっとったものだと話した。

 カンボジアジャーナリストクラブ(Club of Cambodian Journalists=CCJ)のメンバー、チャイ・ソポール氏は「これはニュースで、アートでもなければ、エンターテインメントでもない。何がニュースで、何がエンターテインメントか分けなければならない」との考えを示し、テレビ番組の終了に関する政府の行動を支持した。

 日本のテレビ番組においても、「やらせ」「データ捏造」「過剰演出」は時に問題となり番組終了の原因となることはあるが、「過剰演出」を理由に政府が放送を中止させ、放送枠を取り上げるという事態に発展することは極めて少ない。

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