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カンボジア国立銀行(中央銀行)は、10日、4回目となる証券担保型流動性供給オペレーション(Liquidity-Providing Collateralized Operation=LPCO)の入札を開始し、1月17日に入札結果を発表する。クメールタイムズ紙は報じた。
国立銀行は自国通貨リエルの利用促進のため、総額400億リエル(約998万ドル)を3%の利子で、国内の金融機関に貸し付けるLPCOを過去3回行っているが、昨年10月の入札では120億リエル、11月23日の入札では84億リエル、12月21日の入札は80億リエルと減少を続けている。
業界の関係者の話によると入札が遅々として進まないのは、金融機関でのリエルが供給過剰となり、各行がこれ以上の入札に対し興味を示さないからだという。
カンボジアマイクロファイナンス協会会長はクメールタイムズ紙に対し、国立銀行の自国通貨の使用促進の努力を支持する一方で、「多くのマイクロファイナンス機関は、商取引に必要な現地通貨を十分に蓄えており、それがマイクロファイナンス各社の入札参加率低下に繋がっている。」と話している。
またアクレダ銀行のプレジデントイン・チャイニー氏は、「現在私たちは今以上にリエルを必要としていない。なぜなら私たちは商取引に十分なリエルがあるからだ。もし不足した場合、必要に応じて入札に参加するだろう」と話した。
あるマイクロファイナンスでは7%の商取引がリエルで行われ、今後リエルの使用が増えていくのを望んでいるという。NBCは2019年までに金融機関商取引の10%をリエルで行う事を目標としている。