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カンボジアのフン・セン首相は7日、来年1月に縫製業などの最低賃金を月額153ドルまで上げることになったにも関わらず、なぜカンボジアの若者がタイに出稼ぎに行くのかと疑問視する発言をした。クメールタイムズ紙が報じた。
フン・セン首相は国立技術訓練大学校の卒業式典で、「タイへ出稼ぎに行くカンボジア人は、最低賃金が153ドルと知っていているはずだ」と述べた。
クメールタイムズ紙によれば、約100万人のカンボジア人がタイに出稼ぎに出ており、その多くは違法だ。建設業、農業、漁業などに従事している。
イット・ソムヘーン労働大臣によれば、月に1万人が職を求めてタイに流出している。
フン・セン首相は、「カンボジアの工場が国内に留まるためには、技術能力を押し上げ、生産性とクオリティを向上させる必要がある。また、産業への投資呼び込みのためにも、人材育成が必要だ」と語った。