(c)Phnom Penh Post
ドイツの大学が先週発表した研究によると、カンボジアの女性縫製工の3分の1が低体重で、4分の1以上が貧血であるため、工場内で倒れる危険性が高まっているという。プノンペンポスト紙が報じた。
同研究ではプノンペンの縫製工場で働く女性労働者223人を対象としている。原因の一つとして、栄養不足が考えられており、残業代含む月給が190ドルのうち、家族への月150ドルの仕送りをすると、1日1.5ドルしか食費に使えないためだ。
労働者権利団体ソリダリティーセンター(Solidarity Center)のディレクターは、「彼女らはできるだけ多くの金額を家族に仕送りをするよう期待されていて、結果として食費を犠牲にせざるをえない」と話す。
また、医師によれば、「工場内は暑く労働環境が悪いため、貧血や低体重の脅威にさらされている。また、十分な換気がなされていないなど酸素が供給されにくい場合もあり、めまいや疲労を感じる危険性が高まる」という。