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24日、カンボジアの深刻なエネルギー需要の高まりを受け、政府関係者は発電および送電分野で投資する民間企業と共にカンボジア電力会議を開催した。
インドの独立系発電事業者協会(IPPAI)の主催の元で、カンボジア鉱工・エネルギー省、カンボジア電力庁(EAC)、カンボジア電力公社(EDC)の代表者が集まり、資金不足に悩む国内のエネルギー問題の解決策をインドの専門家と議論した。
カンボジア電力公社の総裁であるケオ・ロタナック氏は、「この会議は、再生可能エネルギーを構築する上で、政府主導のもとで民間企業に役割を拡大させるためのものだった」と説明し、「カンボジアのエネルギー生産はこれまで民間主導で行われてきたが、現在の生産量では2020年にはまかないきれなくなる。需要に応えるために、太陽光発電やバイオマス発電への投資を考えている」と語った。
また、カンボジア電力庁のチェアマンである、ティ・ノリン氏は、「国内の95%の村々へ電力を供給するために338件のライセンスを民間企業に認可した。流通チャネルを開発できるように投資家に長期契約を認めたい。特に農村地域へ投資する民間企業を探している」と述べ、また、鉱工・エネルギー省のエネルギー部門長であるヴィクター・ジョナ氏は、「現在、総世帯数のうち電気が来ているのは56パーセントで、2030年には70パーセントまで上昇させたい」と述べた。
IPPAI会長のハリー・ダウル氏は、「これらの目標を達成するために民間企業の助けを借りるのであれば、透明性のある法律と規制環境をまず整備することが必要だ。カンボジアの電力分野を改革できるように、特に政策面と規制面を変える必要がある。さらに、エネルギー基盤を多様化するために水力発電や化石燃料以外で民間の専門知識を取り入れることが重要だ。農村部にはクリーンエネルギーが必要で、太陽エネルギーがまさに進むべき道だ」と語った。
ソーラー・パートナー・アジア(Solar Part¬ners Asia)社のCEOであるジム・グランバー氏は、「カンボジアの発電分野で高い潜在能力があるのは太陽光発電だ。投資家は政府の支援不足と技術への理解不足の改善を引き続き望んでいる。この国では、太陽光発電がまるで火星から来ている未知の分野のように考えられている。我々は、個人投資家に100メガワットの太陽光発電プロジェクトを紹介しているが、政府の支援は不足していて、銀行からの資金調達も容易ではない」と語った。
クリーンエネルギーによる電力供給への道は、始まったばかりだ。
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