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2017年1月4日
カンボジア進出ガイド

【飲食・観光】

166 カンボジアの飲食・観光①(2016年11月発刊 ISSUE05より)

カンボジアのホスピタリティ産業 Hospitality sector in Cambodia

 2016年1月に発表された観光省のデータによると、2015年におけるカンボジアへの旅行者数は約470万人となり、その消費総額は30億ドルを超えた。2003年から2004年にかけて旅行者数が年間100万人を突破し、政府は2020年までに年間750万人、業界全体での年間収益50億ドル、100万人の雇用創出を目標としている。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)によると、2015年カンボジアのGDPにおける観光産業の割合は13.5%であり、世界平均の3.1%と比べると貢献度は非常に高く、観光産業に携わる人々も62万人、11.7%と高い数値である。

 しかし世界的な景気減速により、外国人観光客数の成長率には鈍化が見られ、観光業の収益は減少するという見方もある。サービス業の成長率は2014年に8.7%でピークに達した後、2015年は7.1%、2016年は更に6.7%に低下する予想。その理由を、ホスピタリティ業界における人材不足や観光関連のインフラ、サービスへの過少投資、またミャンマーが強い競争相手になっていることが挙げられる。

成田―プノンペン間直行便の就航 The direct flight between Phnom penh and Narita



 カンボジアは観光地としてだけでなく、急速な経済成長のため世界から注目を集めており、交通手段も充実しつつある。9月1日全日本空輸(ANA)が成田―プノンペン間の初の直行便を就航させた。今後の観光業界の展望について、日系大手航空会社で待望の直行便就航を実現させた全日本空輸のホーン・ラウィカ氏は、「他国からも直行便が増え、旅行者に便利になります。カンボジアは小さな国で、まだ海外に行く人は多くありません。海外からカンボジア国内に旅行する層を喚起し、旅行者数は益々増えるでしょう。」と語る。

 プノンペン国際空港の30%の株式を保有するマレーシア企業ムヒバ・エンジニアリングは、プノンペンの新国内線ターミナル建設のため2300万ドルを投資すると発表しており、2017年の完成を目指し、国内外含め年間500万人の受け入れに対応する。

観光地の変化 The Change of destination

 カンボジアは2015年、ワールドトラベルフェア(WTF)で、36カ国中「ベスト・文化遺産観光地」のタイトルを獲得しており、根強い人気を誇るアンコールワットには、2015年は210万人以上が訪れた。2016年、経済財政大臣がアンコール遺跡群にオンラインチケットを導入する構想を発表し、旅行客は事前の写真登録だけで到着前にチケットを受け取れ、支払はクレジットカード対応と、更なる観光客の増加が期待される。



 しかし一方で、アンコール機関は2017年2月からアンコール遺跡群の入場料をほぼ倍額にする可能性があると発表し、実現すれば1日パスは20ドルから37ドルに、3日間パスは40ドルから62ドルに、1週間パスは60ドルから72ドルになる。この流れを受け、プノンペンの人気観光地である王宮も、外国人向け拝観料を来年1月から、2万5000リエル(約6.25ドル)が4万リエル(約10ドル)となる。


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