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  • 統計
  • 2017年6月24日
  • カンボジアニュース

3月インフレ率が4.3%上昇 与える影響は最小で支障なし カンボジア[統計]

 カンボジア計画省統計局(National Institute of Statistics=NIS)の最新統計によると、今年3月のカンボジアの消費者物価指数(CPI)の伸び率は前年比4.3%上昇したが、生計費の上昇が人々の生活に与える影響は最小だと述べた。

 政策研究センターのダイレクターは、「現在の経済成長だとインフレ率が5%未満であれば、経済に支障はなく、許容範囲である」とクメールタイムズ紙に述べた。

 CPIは、家計が消費する商品やサービスの価格変動を表す指数で、その変化は消費者の購買力に影響を与える。CPIの上昇は、インフレに関する生活費の増加を表し、最新のCPIレートでは、マクロ経済が良好であることを示し、これは人々がより多くの収入を得ることができる一方、生産者も利益を上げられることを意味する。

 NISによると、3月のCPIは、食品と非アルコール飲料の価格が5.55%、アルコールとタバコの価格が3.88%、衣料品と靴は3.58%上昇した。最大の上昇は輸送費の6%以上で、これは当時の世界原油価格の急騰に起因するという。

 世界銀行の最新の「カンボジア経済アップデート」は、賃金の上昇による家計消費が内需を強く押し上げ、その結果、インフレ圧力が高まっていると指摘する。特に、2016年の自動車輸入量は2015年の20%増に比べて21.4%増、ディーゼル車の輸入量は2015年の3.6%増に比べて14.2%増となった。