(c)Phnom Penh Post
政府は9月29日、2017年の縫製工の最低賃金が140ドルから153ドルに上昇すると発表したが、珍しく友好的な3ヶ月の賃金交渉を経ての結果だった。プノンペンポスト紙が報じた。
9月28日に終了した労働諮問委員会では、経営者側の要望額147ドル、組合側の要望額171ドル。政府勧告の148ドルの提案に、フン・セン首相が5ドル上乗せした153ドルで落ち着いた。
イット・ソムヘーン労働大臣は、「この金額は100%の需要は満たしていないが、以前よりは良く、労働者が受け入れることを願っている」と述べたが、カンボジア労働総連合(CLC) のアト・ソーン会長は、「153ドルは我々の賃金要求からかなり下回っており、満足とは遠い」と話す。
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親政府系の労働組合は、「170ドルは難しかっただろう。労働者は対前年10ドルでも上昇すれば良いと思っていたので喜んでいた」と、新しい賃金は組合員の期待に沿うものだったと述べた。
カンボジア縫製業協会(GMAC)のワン・ソウ・イエン会長は、「9%の賃金増加は、高くはあるが許容範囲だ」と話し、「昨年のインフレ率と比較して大きな増加だが、より良い生活を望む労働者仲間達の需要を受け入れる必要がある」と付け加えた。