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  • 経済
  • 2018年4月11日
  • ミャンマーニュース

中国との国境貿易、取引合法化に向けた取り組みへ

中国雲南省の企業が、ミャンマー産のコメ100万トンを合法的に輸入できるよう経済・貿易省へ書面で申し入れていることが明らかになった。同省のヤンナイトゥン局長は「取引合法化のため、品質や価格の調整を進めている」とコメントした。ミャンマーの2017年度におけるコメの輸出量は約400万トンで、雲南省への輸出が約半数を占める。

ムセ市のコメ貿易商によると、国境貿易の多くは中国政府の認可を受けたものではなく、輸出するミャンマー側で損失が発生しているという。中国政府は3月末、コメ、とうもろこしの種、砂糖などの輸出業者が取引代金の精算のため雲南省に開設してある約200の銀行口座を一時凍結し、調査を行った。これによる取引の停滞が価格の下落を引き起こしたとして、両政府間で取引合法化のための調整を行うよう要請しているという。

2017年度の国境貿易による中国への輸出量はとうもろこしの種、砂糖ともに約100万トンで、同省の統計によると同年度(4月1日から3月23日まで)のムセ国境事務所における貿易額は約60億ドル(=約6,400億円)と前年比4億2,000万ドル(=約449億円)増加している。

(4月9日発行/ミャンマーエクスプレスより)

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