味の素は東南アジア市場開拓の一歩として、ミャンマーで製造を行うことを明らかにした。早期に9,000万米ドル(=約99億円)を超える事業規模を目指す。
同社は約11億円を投じてティラワ経済特別区内に建設した新工場で、風味調味料「Ros Dee」の生産を来年から開始する。また、同工場では調味料のパッケージングも行う。ミャンマーで増加している中流階級層をターゲットに、調味料やコーヒーなどの粉末飲料で市場進出を狙う。
同社は偽造品対策として、現地社員が商品を小売店に現金で直接販売する現地直売体制を導入する。同体制は同社が東南アジアに本格進出した1960年代から使用している。同社によると、ミャンマーで販売されている味の素調味料のうち正規品はわずか5分の1程度だという。