ミャンマー人技能実習生の失踪が今月に入り増加していることがわかった。
在ミャンマー日本大使館が13日に労働指示局へ送付したリストによると、今年7月から年末までに失踪した技能実習生は40人余りにのぼる。
労働指示局のウィンシェイン局長は「日本大使館からの文書によると、ミャンマー人実習生43人が失踪しており、失踪減少のために啓発活動を行っている。また、技能実習生の送出しに関するMoUの締結も進めている。そして、求人票の審査の迅速化についても協議している」と話した。
技能実習生の主な失踪理由は、現場になじめない、給与が不当に減額される、難民申請できる、違法に転職する、悪質な送出し機関などから勧誘を受けるなど。同局長は「失踪した実習生は難民申請する人が多い」と指摘する。しかし、しばらく前から技能実習生は難民申請できなくなっている。
このため、送出し機関側も、失踪した実習生が帰国した場合に聴取を行い立件すること、失踪した実習生を雇用した事業主を立件すること、技能実習生の受入れに無責任な日本企業をブラックリストに載せること、実習生に失踪を唆す団体を立件することなど求められている。
ミャンマーと日本は二国間MoU未締結ながら技能実習生の送出しは認められている。失踪は毎年あるが、今年はより多くなっている。