バガンで仏塔や建造物等、新たに3,822基が2016年8月の地震で被害を受けた仏塔の維持修復作業と併せて行った調査で見つかった。ミャンマー建築士協会が9月5日にヤンゴン都市・住宅開発局にて行われた記者会見で明らかにした。
調査では、完全に消滅してしまったもの、古いものの上に新しく建立したもの、寺院番号が重なっているもの、番号が付与されていない、地図に記載されていないものなどが見つかっており新たに分類を追加したという。同協会が発見した3,822基の他、考古・国立博物館局でも123基を発見した。
同協会のサンウー会長は「バガン王朝時代のものや時代をまたいで作られたものもあるが、植民地時代や独立後のものはない。仏塔か寺院か僧院なのか分からないものもあり、これらを分類してまとめた。体系的な修復作業が行われるかについては懸念もある」と語った。
同協会のモーレー副会長は「地震後世界の注目を集めており、維持修復作業と併せてリストの作成作業を行った。ユネスコの専門家や考古学局とリストの正確性を協議・確認した結果を発表したものだが、地下に埋没したものが残っている可能性もある」と言う。
バガン地区では1980年にユネスコの支援でフランス人建築士が調査を行っており、古代の建造物と仏塔の計2,834基が確認されている。
バガンの遺跡群はユネスコ登録に向け、9月末に書類を提出、2018年初めに申請手続きを行う予定となっている。