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2014年11月22日
カンボジア進出ガイド

【マーケティング・メディア】

018 カンボジアのマーケティング&メディア③(2014年9月発刊 ISSUE01より)

アナログマーケティング

 現代のカンボジアは、流行のもの、良いものは積極的に宣伝する傾向があり、バズマーケティング、口コミが有効となる。カンボジア人向けフリーペーパー「チュガポン(CHUGA-PON)」を発行するメイツの柳内 学氏は、「例えば、村で探したワーカーをコアメンバーとして好待遇で働いてもらって仲間を連れてきてもらう方法もあります。クラブも人気がありますから、DJなどに流行らせたいアイテムを無料で持たせて、周囲に欲しいという気分にさせることもできます。これはカンボジア人の特性が分かっていないとできない手法です」と語っている。



 そして、カンボジアならではのアナログ媒体といえばトゥクトゥク広告だろう。2014年から運行を開始した公共バスが3路線あるほかは、公共交通手段がほとんどないため、交通広告としてカンボジアならではの影響力を持っている。業種業態、ターゲットを問わず利用されている。メイツの柳内氏は、「業種にかかわらず、50台を半年以上走らせるのが効果的です。ドライバーと直接交渉すれば7、8ドル程度で設置可能ですが、しっかり管理しないと他の広告に付け替えられたりといったトラブルも多く、弊社のような代理店に委託することがいいと思います。価格は15ドルとなりますが、月次報告や各種アレンジもしっかり対応させていただいております」と続けた。
 また、カンボジア人に響く効果的なデザインについて、「抽象的なデザインはまだ受け入れられないでしょう。日本のようにストーリー性を重視したものではなく、ダイレクトに商品を見せる具体的なものが受け入れられると思います」とアドバイスした。

雑誌、フリーペーパー

 カンボジア人を対象にしたクメール語のものや、英語、中国語、韓国語など各国外国人向けに発行しているものとがあり、それぞれのマーケットに告知するのに効果的である。例えば、中国人向け中国語フリーペーパー「エンジョイ・カンボジア(品味高棉)」を発行している劉 鴻飛氏は、「カンボジアにはマルチビザを持つ中国国籍の人が中国大使館の調べで20万人、香港、台湾、そして華僑を合わせると100万人のマーケットになります。特に飲食店、小売店、サロンなどにとっては、中華系は狙い目だと思います。中華系は高収入の方が多く、高品質なものを求めていますから」と語る。日本語では本誌をはじめ、生活情報誌のニョニュム、クロマーマガジン、ディスカバーニューアジア、プノンの5誌がある。在住日本人は2,000人ほどとマーケットとしては成長段階にあるので、日本人に特化したサービスでない限り他のマーケティング手法との併用が望ましい。

イベント

 工場の開所式や、新商品の発売や記念パーティーなど、イベントもカンボジアでの事業で欠かすことはできない。カンボジアでのイベントについて、業界で30年以上の歴史を持つキーラットイベントのアット・チャトラー氏は、「基本的には他国と同様の手法を踏襲します。違っているのはカンボジアでは広報活動の考え方が浸透していないことだけです。例えば車を販売したい場合、どうすればお客様に興味を持ってもらえるように展示できるか、強く印象付けるにはどうすればいいかについて理解していません」と述べている。
 当地でのイベントの準備については、「依頼するときにはまず予算を決め、規模にもよりますが準備期間として1か月、大きなものでは半年の時間をかけることもあります。ショールームのオープンでしたら1か月、本社が日本にある場合などは、手直しのプロセスに時間がかかることもあるので3か月あれば十分です」とアドバイスしている。


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