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  • 2017年1月13日
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地元トゥクトゥクメーカー インド製三輪トゥクトゥクに押され売上減速[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 プノンペンポスト紙がトゥクトゥクメーカーを営むチェアン・ヴァンナ氏にインタビューをした。2006年、彼がプノンペンに小さな客車の組立ショップを開店した当時、ちょうどカンボジアの観光業が始動し、「トゥクトゥク」という名で愛される安価な客車付のバイク輸送が活況を呈していた。しかし、今年11年目に入り、チェアン氏は挑戦に直面している。より軽く、燃費の良いインド製の三輪トゥクトゥクへの変遷が著しいからだ。

 彼によると、「最初10年間は毎月平均30台のトゥクトゥクを生産・販売したが、2015年には20台に減少、昨年以降は10台あれば良い状態になった。昔は、車両を間に合わせるため、顧客は少なくとも1ヶ月前に予約をしなければならなかったが、今では待つ必要はない。代わりに我々が、顧客が来るのを待たなければならなくなった」という。

 別店舗のオーナーも、「2年前、三輪トゥクトゥクが市場に流入して以来、注文が大幅に減速した。昨年の売上高は半分に減少し、現在は月にわずか10台を組み立てている」と話す。

 カンボジア製のトゥクトゥク台数について公式なデータはないが、この減速の理由について、プノンペンとシェムリアップ6000人のトゥクトゥク・ドライバーで構成される最大の組織、 独立・民主インフォーマル経済協会(President of the Independent and Democracy of Informal Economic Association=IDEA)は、「トゥクトゥクはドライバー数も増え、飽和状態だ。大部分は以前のような利益を得られないため、代わりの仕事をしている。木製、金属製、布製のトゥクトゥクの客車は、通常約900ドルで、これに加えてバイク2000ドル、中古バイクでも約1000ドルが必要だ。一方、インドから輸入された三輪トゥクトゥクは、新車でも2500ドルのコストしかかからず、液化石油ガス(LPG)で動き、運用面でも安価となる。現在、1000台以上の三輪トゥクトゥクがプノンペンの街を走り、定額の安い運賃で伝統的なトゥクトゥクから顧客を奪っている」と述べた。



 三輪トゥクトゥクのドライバー計60人を抱える運営会社、イージーゴー(EZ Go)のオーナー、トップ・ニモール氏は、「三輪トゥクトゥクはその機動性と燃費の良さが、渋滞する通りを走るのに理想的で、かつ運営コストもカンボジア製トゥクトゥクより低く、人気の高まりと共に運転手の数も増加している」と述べ、「カンボジア製トゥクトゥクの運転手が定額で運航しても、乗客は我々の車両を好むだろう。三輪トゥクトゥクは乗客数や貨物量に制限があるにもかかわらず、ドライバー、乗客ともに人気がある」と付け加えた。

 チェアン氏は、「三輪トゥクトゥクが旅客輸送の市場を広げているが、ローカルで作られた貨物運送の市場もまだある。新しい流れを認め、変化する時代に適応する」と話した。現在は、モバイル食品カートやフラットベッドの牽引車など、他の商品を組み立てているという。

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