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業界別インタビュー

2015年11月19日

カンボジア人スタッフの人材育成の相談は、カンボジア人経営の人材育成会社に[人材]コーン・チュウ

人材・コンサル

MRTS
創業者・ダイレクター: コーン・チュウ Khorn Choeu
2011年創業の人材育成会社、MRTS。セールス、マーケティング、リサーチの3点に特化し、個人の成長が企業の利益に繋がるようプロフェッショナルな人材育成サービスを展開している。創業者で自ら講師でもあるダイレクターのコーン氏に伺った。
経験豊富なカンボジア人講師たちを擁する人材育成会社

――会社紹介をお願いします

コーン・チュー(以下、コーン) MRTSは、主にマーケティング&リサーチに関連するトレーニング、簡単に言えば企業の人材育成を行なっています。具体的なサービスとしては、マーケティング関連のトレーニングセミナー、市場調査関連のトレーニングセミナー、営業トレーニングセミナー、ビジネス英会話、カスタマイズ型トレーニング、市場調査のコーチングやマーケティング&リサーチのコンサルティング等です。

 創業は2011年で、企業内の人材育成をサポートするために、企業からの依頼に応じたカスタマイズ型のトレーニングを提供していました。MRTSは、マーケティング&リサーチの経験を10年以上ある講師陣で構成されており、2015年に法人化したところです。


――人材育成サービス会社は他にもありますが、他社との違いは何でしょうか。

コーン 私たちのように人材育成サービスを行なう会社は外にもありますが、それらの会社は訓練なら何でもやるという会社ばかりで、それはアンプロフェッショナルだと言えます。MRTSの場合、講師陣は民間企業やNGO、政府機関などで長年の経験がある者ばかりですから、それらの経験を活かした人材育成を行なっており、特にセールス、マーケティング、リサーチの3点に特化しています。特に全ての企業の収益を牽引する主たる要素はセールススキルです。当然のことながら、セールススキルが無ければ企業の商品やサービスは市場で受け入れられませんし、営業部門とは無関係な職種であろうとも、日々の業務に営業的要素はたくさん存在します。したがって企業のセールススキルを支援するというのは大変重要なことです。

 スキルが高い講師陣を配していることもあって、人材育成だけでなく通常のリサーチ業務を受託することがありますが、それだけでも通算100以上のプロジェクトに携わった実績があります。つまり、MRTSの講師たちは教えることにのみに精通しているわけではなく、きちんと実務でもプロフェッショナルな人材が揃っているということです。

 私の場合は、創業前にマーケティング&リサーチの会社で2001年から9年間は、1ヶ月に2~4のプロジェクトを担当していましたので、全業種に渡るカンボジアのほとんどの会社をリサーチしました。企業の特長やデータは私に蓄積されてますので、それらの情報は公開することはありませんが、これらを基に市場の分析や市場へのアプローチ方法、競合相手の調査など、クライアントにコンサルティングすることが可能です。カンボジアの市場は外資に対してオープンですから、私たちのコンサルティングやトレーニングといったプロフェッショナルなサービスを活用することでビジネスを大きく展開するためのチャンスにして欲しいです。

カンボジア人の人材の課題とは

――なるほど。人材育成だけでなく、リサーチやコンサルティングも得意なんですね。

コーン はい。これらのサービスは食料品会社、建築会社、インフラ関係など様々な業種にクライアントを持っています。また、ローカル企業にもコンサルタントしています。現在、カンボジアのある企業の80%は中堅・中小企業です。中堅・中小企業は自社の業界における知識やマーケティングリサーチのスキルが少ないので、会社の立ち上げからコンサルタンティングすることもあります。失敗するリスクを低減させ、無駄なコストを削減できるメリットがあるので、MRTSが選ばれています。


――逆に、マーケットについて無知であると必要の無い出費を多くしてしまうということですね。ところで、カンボジアの人材の課題とは何でしょうか。

コーン カンボジアは過去に内戦などによって優秀な人材が居なくなってしまいましたので、これからは優秀な人材を育てなければならなりません。そのために教育や訓練を通じて人材を開発していかなければなりませんが、企業から報酬を頂戴する以上は、個人の訓練に留まらず、企業に恩恵がなければなりませんから、人材のスキルの向上によるアウトプットが企業の利益に繋がらなければなりません。MRTSの訓練は個人にも企業にも享受するものとして、豊富な経験を多くの人にシェアしたいと考えています。

優秀な人材になるためには何をしたら良いのか

――優秀な人材とは何だと思われますか。優秀な人材になるためには、何をしたら良いでしょうか。

コーン 人はそれぞれ特徴があります。ただチャンスが違うだけです。そういった意味では、この世に悪い人材というのは存在しないと考えています。良い人材になるためには、いろんなポイントがありますが、まずは自分です。家族から良い教育を受けることができたり、良い友達を作ることができる人は、良い仕事やチャンスに恵まれることでしょう。また、人と人、会社と会社のネットワークを作り、コミュニケーションを取れることは必要です。多くのカンボジアの人たちは優しい性格ですが、自らコミュニケーションをとるという点では不足している場合が多いです。自分から声をかけるような性格、他人を見下すことをしない性格。相手が自分よりも強いか弱いかをあまり考えず平等にコミュニケーションがとれる人になるべきです。自分より弱く見える人たちにも、それぞれ違うチャンスがありますから。


――ありがとうございます。最後に、将来的に会社をどうしたいとお思いでしょうか。

コーン そうですね。5年後は国際基準のセールスとマーケティングのトレーニングに特化した学院を作りたいです。会社の価値を高め、より高品質なサービスを提供し、海外の企業とパートナーシップを組めたら良いと思っています。(取材日/2015年10月)


MRTS
事業内容:人材育成、リサーチマーケティング
URL: http://mrts-cambodia.com/
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