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業界別インタビュー

カンボジアの保険業界に、これまで少なかった「代理店」というシステムを[金融・保険] ibs (2/3)

金融・保険

インシュアランス・ブローカー・ソリューション Insurance Broker Solutions (Cambodia).Ltd
マネージングダイレクター Managing Director : チア・サムナン Samnang Chea
成長著しいカンボジアの中でも、特に力強い上昇を見せる保険業界。しかしまだ黎明期のため、幅広い知識を持っている企業は少ないという。そんな中、お客様に最適な保険を提案できるパートナーとして、11年の業界経験とタイのアライアンスを駆使するチア氏。リスクの高いカンボジアで、業界としての成長や保険会社の選び方、保険の種類について話を伺った。(取材日/2016年9月)
海外での保険ノウハウを活かし、お客様へご提案

前回の続き
――それでは、貴社について教えて下さい

チア・サムナン(以下、チア) 長所は、カンボジア特有の案件から、タイや英国などの国際案件の経験も多く、単純リスクや複雑リスク問わず、様々なケースに対応出来ることです。

 ibsカンボジアは、当初市場分析を目的にスタートしたため、1人で代理店をするのに自信があるわけではありませんでした。しかし、この会社を持続させたかった。カンボジアだけじゃなく、もっと広い地域でです。そこで、タイのFBICアジア、現在タイで20年間保険代理店をしている現在のパートナーを招きました。彼らは、代理店のプロフェッショナルであり、例えば船の積荷保険など、特別な保険も行えるようなスペシャリストです。

 一方我々は、カンボジアについて、地元民がどんな行動をとるか分かります。私はFBICに、「もしカンボジアマーケットに興味があるならば喜んで情報を提供しますよ。なぜ我々とパートナーを組まないのか」と尋ねました。完璧に一致しましたね。FBICのバックアップ無しではここまでできませんでした。

 カンボジアは、保険業界はもちろん国自体も益々発展します。業界はより複雑になり、大きな会社もやって来るでしょう。しかし我々には、既にFBICのネットワークがあります。なぜならば、FBICは20年間保険代理店と営業し、ノウハウやシステムを作り上げています。そのリソースが活用出来る点で我々は自信を持っているし、また、そのような会社が投資したことについて誇りに思います。

 例えば一般保険でも、お客様のリスクを分析して複雑化する場合には、FBICにアドバイスを受けられます。彼らは経験や才能のある人材を揃え、会社として位置付けも高く、複雑な保険を扱うことに関して長けています。我々は最高のコンビネーションですよ。お客様も非常に喜んでいます。

保険業界で働くには全てを網羅する知識が必要

――カンボジアでは、どのような保険商品の購入が可能でしょうか

チア 実はたくさんの種類の保険があるんですよ。ただ、彼らは常に病気や怪我と隣合わせのため、保険に頼りません。いつでも病気にかかる環境、その上出張や休暇など旅行に行く機会は多く、交通事故は毎日起こります。そのため、保険でのリスクマネジメントは難しい。しかしもし車両が紛失した場合でも、保険のバックアップがあれば、代わりの車両費が貰える他、翌日の仕事のへの支障も補填される可能性がありますが、未加入の場合は自分でリスクを請負う必要があります。保険に加入していれば、財政的なサポートを受けることが可能なんです。

 保険商品の話でいうと、個人向けと法人向けで、大きく2つに分けられます。個人向けであれば、住宅保険、旅行保険、車両保険など。法人向けであれば、不動産保険、火災保険、一般損害賠償責任保険、オール保険、 建設・組立工事中の物的損害を補てんする動産総合保険、社内での事故やケガなどに備えた福利厚生賠償責任保険、スタッフが銀行までお金を移動する必要がある会社には盗難保険。その他身元保証保険、銀行販売の保険、取締役責任保険など。また特に海外から来ている人達向けですが、カンボジアの治療方法には制限があり、他国へ移動する交通手段を含めたより包括的な医療サービス。その他、複数の車両やバイク、そして運転手にかける車両保険にも包括的なサービスが求められています。

 このように保険の種類は数多くあるのですが、その存在を知らないカンボジア人も多いです。知識のある国際的な代理店は少ししかなく、そのうえ外資資本です。現地代理店だと、優先順位やその価値が分からないでしょうね。なぜならば、どこにお金を使えばいいか、保険システムを良く理解していない会社も多いからです。保険業界で働くということは、全てを網羅する知識が必要であり、勉強や日々の向上が求められますね。

驚異的な成長を見せる保険業界

――保険業界の成長について教えて下さい

チア カンボジアの経済成長率は毎年約6~7%です。この数字は大体どの業界にもあてはまるのですが、保険業界は驚異的な毎年20%の成長を見せています。この成長はどこから来ているのか。多くの外国人がカンボジアに投資をしていますが、彼らはそこまで保険を買いません。なので、カンボジア人の購買による伸び率が大きいですね。将来的に、全てのカンボジア人が保険を持つことになるかもしれません。

 また、この保険の成長率は他業種にも貢献しています。例えば、建設工事保険。プノンペンには数多くの建設中建物がありますが、建設会社は、施工前に必ず保険に加入します。また、道路などのインフラ開発では、毎年ADBや世界銀行が道路状況改善のため多額のお金を費やして道路建設を行います。このようなプロジェクトにも保険が必要なのです。

 その他には、銀行業ですね。彼らも同じように拡大しており、投資額も多額です。中でも、企業向け融資や個人向け融資に保険が必要ですね。銀行が融資をした相手が万が一返済出来なくなった場合、保険に加入していると、保険がいち早くその金額を補てんできます。
(取材日/2016年9月)
次回へ続く


インシュアランス・ブローカー・ソリューション Insurance Broker Solutions (Cambodia).Ltd
事業内容:保険代理店
URL: www.ibscambodia.com

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